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店舗・イベントのスタッフTシャツを作るときの進め方

Tシャツ・カットソー

店舗のオープンやイベントの運営に合わせて、スタッフTシャツの制作を会社に依頼したい。そう考えたときに迷いやすいのが、どこに頼めばよいのか、いつまでに何を決めればよいのかという段取りの部分です。スタッフTシャツは「デザインを決めて発注するだけ」に見えて、実際には着る人の体型差、洗濯の頻度、当日までの日数といった条件が絡みます。ここでは、店舗・イベント向けのスタッフTシャツを作るときの進め方を、依頼先の選び方と決めるべき項目に分けて整理します。

スタッフTシャツは、販促グッズより「制服」に近い

同じオリジナルTシャツでも、来場者に配るノベルティとスタッフが着るTシャツでは、求められる条件が違ってきます。配るTシャツは受け取った時点で役目の大半が終わりますが、スタッフTシャツはそこから毎日着られ、洗われ、人前に立ち続けます。

この4点を最初に意識しておくと、あとから出てくる「サイズが足りない」「洗ったら首まわりが伸びた」といった問題を減らしやすくなります。

依頼前に決めておきたい5つの項目

制作会社に問い合わせる前に、次の5つをざっくりでも決めておくと、見積もりまでのやり取りが一往復か二往復で済むことが多くなります。

枚数は「サイズ別」で出しておく

スタッフTシャツで意外と手戻りが起きやすいのが、サイズ配分です。合計枚数だけを伝えて発注し、届いてからMばかりでLが足りない、という状況になることがあります。目安としては、実際に着る人に希望サイズを聞いたうえで、体格の幅を考えて大きめのサイズを少し多めに積んでおく形が扱いやすいでしょう。ユニセックスのボディでそろえる場合は、女性スタッフ向けにひとつ下のサイズを用意しておくと選択肢が広がります。

依頼先は大きく3タイプに分かれる

スタッフTシャツの制作を受けている会社は、おおまかに次の3タイプに分けられます。どれが優れているという話ではなく、枚数と納期、こだわりたい点によって向き不向きが変わります。

タイプ向いている場面注意したい点
ネット通販型のプリント会社枚数が少なく、納期が短い。既製の無地ボディに版を載せるだけで足りる場合選べるボディやプリント位置が決まっていることが多い
プリント専門の加工会社ボディを指定したい、プリント方法や位置を細かく相談したい場合ボディの調達を自分で手配する形になることがある
OEM会社・縫製工場生地やシルエットから作りたい、継続的に同じ仕様で作り続けたい場合まとまった枚数と準備期間を求められることが多い

初回のスタッフTシャツで、枚数が数十枚程度、しかも日程が迫っているのであれば、既製の無地ボディにプリントする形が現実的です。逆に、店舗の世界観に合わせて生地の厚みや襟の形まで決めたい場合や、毎年同じ仕様で作り直すことが決まっている場合は、最初からOEM会社に相談したほうが結果的に手間が減ることもあります。具体的な探し方はオリジナルTシャツを製作できる工場の探し方と依頼のステップで整理しています。

仕様は「洗って着続ける」前提で決める

ボディ選び

スタッフTシャツで見落とされやすいのが生地の厚みです。薄手のボディは着心地が軽く単価も抑えやすい一方、白系だと下着が透けて見えることがあり、接客の現場では気になる場面が出てきます。屋内の店舗で長時間着るなら、中肉程度の厚みを選んでおくと扱いやすいでしょう。屋外イベントで夏場に着るなら、汗の乾きやすさを優先して混紡の生地を検討する、という考え方もあります。

ボディの厚みは「オンス」という単位で表記されることが多く、数字が大きいほど厚手になります。サンプルを1枚取り寄せて、実際に洗ってから判断できると失敗が減ります。

プリント方法と位置

枚数がまとまるならシルクスクリーン、少数で多色ならインクジェット系、という選び分けが一般的です。詳しくはシルクスクリーンプリントと転写プリントの違いと選び方で解説しています。

位置については、スタッフTシャツならではの考え方があります。レジやカウンター越しに接客する店舗では、下半身が隠れて胸から上しか見えません。大きな背中のプリントより、胸元や左胸の小さめのロゴのほうが機能する場面もあります。逆にイベント運営で来場者から声をかけてもらいたいなら、背中に大きく「STAFF」と入れるほうが役割を果たします。どこから見られるかを先に考えると、プリント位置とサイズの判断がしやすくなります。

納期は「着る日」から逆算する

制作会社が提示する納期は、多くの場合デザインデータが確定してからの日数です。実際には、その前にデザインの調整、ボディとサイズの確定、色校正のやり取りといった工程が入ります。着用開始日の直前に納品日を置くと、修正が一度でも発生した時点で間に合わなくなります。

目安としては、着る日から数日から1週間ほど手前に納品日を置き、さらにその手前にデータ確定日を置く、という三段構えにしておくと安心です。イベント用であれば、当日に汚れたり破れたりする可能性も考えて、予備を数枚多めに手配しておくとよいでしょう。

2回目の発注を見据えておく

スタッフTシャツは、一度作って終わりにならないことがよくあります。人が増えれば追加が必要になり、翌年も同じものを作ることになります。そのときに困らないよう、初回の時点で次の情報を手元に残しておくことをおすすめします。

特にボディの品番は重要です。同じ「白のTシャツ」でもメーカーが違えば白の色味も襟の形も変わるため、記録がないと追加分だけ質感が違う、という状態になりかねません。なお、追加分は初回より枚数が少なくなることが多く、1枚あたりの単価は上がる傾向があります。ロットと単価の関係についてはTシャツOEMは何枚から作れる?小ロット対応の実際もあわせてご覧ください。

また、スタッフに配るだけでなく、店頭で販売したりノベルティとして配布したりする可能性がある場合は、洗濯表示の扱いを事前に確認しておくと安全です。配布・販売の形態によって求められる対応が変わる部分があるため、Tシャツの洗濯表示(品質表示)の作り方と法律上の注意点で先に確認しておくと、あとから付け直す手間を避けやすくなります。

まとめ

スタッフTシャツの制作を会社に依頼するときは、デザインを固めることよりも先に、使う場面・サイズ別の枚数・着用開始日・予算の4点を整理しておくと話が早く進みます。そのうえで、枚数と納期に合った依頼先のタイプを選び、洗って着続けることを前提に生地とプリントを決めていく。この順序で進めれば、当日に間に合わない、サイズが足りない、といったつまずきをかなり減らせます。

店舗やイベントの規模に合わせてどのルートで作るのが適切か迷う場合は、想定している枚数と着用開始日をお伝えいただければ、現実的な進め方をご提案できます。

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