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Tシャツの洗濯表示(品質表示)の作り方と法律上の注意点

Tシャツ・カットソー

Tシャツを自社ブランドやノベルティとして販売するとき、避けて通れないのが洗濯表示(品質表示)です。デザインや生地の話に比べると地味な工程ですが、これは作り手の好みで省略できるものではなく、法律で表示が求められている項目です。ここでは、Tシャツの洗濯表示の作り方を、記載すべき内容・記号の並び方・入稿までの進め方に分けて整理します。

洗濯表示は「つけるかどうか」を選べるものではない

日本国内で販売される繊維製品は、家庭用品品質表示法(および繊維製品品質表示規程)の対象になります。Tシャツもここに含まれるため、原則として消費者が購入前に見られる状態で、決められた項目を表示することが求められています。

「小ロットだから」「ノベルティで販売はしないから」といった理由で表示を省略してよいかどうかは、配布・販売の形態によって判断が変わる部分があります。とはいえ、後から表示だけを付け直すのは手間もコストもかかるため、生産に入る前の段階で表示内容を固めておくほうが安全です。取引先の量販店やECモールが、法定項目に加えて独自の表示ルールを設けていることもあります。

Tシャツの洗濯ネームに入れる項目

Tシャツの場合、一般的に次の内容を1枚のネーム(タグ)にまとめることが多くなります。

表示者名の欄には、実際に表示を行った事業者を書きます。工場に生産を任せていても、自社ブランドとして販売するのであれば自社名を入れる形になることが多く、この点は工場と最初に確認しておきたいところです。依頼時に何を伝えるべきかはアパレルOEMの依頼方法でも触れています。

取扱い表示(絵表示)の並び順

取扱い表示の記号は、2016年12月からISO規格に整合したJIS L 0001に基づくものへ切り替わっています。「洗濯機の絵に数字」「三角形」「四角に丸」といった記号がそれにあたります。記号を並べる順序も決まっており、次の並びで左から配置するのが基本です。

順番記号の種類Tシャツでよく見る内容
1洗濯(洗濯機・手洗い)液温の上限と洗い方の強さ。綿の定番ボディでは40℃前後を上限とする指定が多く見られます
2漂白塩素系・酸素系の可否。色物のTシャツでは酸素系のみ可とする指定が一般的です
3乾燥(タンブル乾燥・自然乾燥)乾燥機の可否と、吊り干し・平干しなどの干し方
4アイロン底面温度の上限。プリント部分への配慮を付記することもあります
5商業クリーニングドライクリーニング・ウエットクリーニングの可否

記号は「この扱いに耐えられる上限」を示すもので、必ずその方法で洗わなければならないという意味ではないとされています。迷ったときに厳しい側(低い温度・弱い洗い方)へ倒したくなりますが、実態と離れすぎた指定は消費者にとって扱いにくい商品になります。生地の試験結果や、ボディメーカーが公開している表示を参考に決めるのが現実的です。

Tシャツで判断に迷いやすいところ

プリント部分の扱い

プリントの有無で、適切な表示が変わることがあります。プリント方法によって熱や摩擦への強さが異なるためで、たとえばアイロンをプリント面に直接当てないよう促す一文を添える例は少なくありません。こうした「記号では表しきれない情報」は、付記用語やアテンション文として文章で添えます。プリント方式ごとの性質の違いはシルクスクリーンプリントと転写プリントの違いで整理しています。

部位ごとに素材が違う場合

身頃は綿100%でも、衿リブにポリウレタンが入っていることがあります。この場合は「身頃:綿100%/衿:綿95% ポリウレタン5%」のように部位を分けて書く形が一般的です。混率は部位ごとに合計100%になるよう整理します。ボディを仕入れて使う場合は、ボディメーカーが公表している組成をそのまま引き継げることが多いので、仕様確定の段階で資料をもらっておくと確認が早く済みます。

縮み・色移りをあらかじめ伝える

綿のTシャツは洗濯で寸法が変わることがあり、濃色では色移りが起きる場合もあります。こうした素材の性質は、あらかじめアテンション文として伝えておくことで、購入後の行き違いを減らせることがあります。「濃色は淡色のものと分けて洗ってください」といった短い一文でも、書いてあるかどうかで受け取られ方は変わります。

作成から入稿までの進め方

実務としては、おおむね次の順序で進むことが多くなります。

ネームの製作にも最低ロットがあり、枚数が少ないと1枚あたりの単価は上がりやすくなります。生産枚数そのものをどう決めるかについてはTシャツOEMは何枚から作れるかもあわせて参考にしてください。

表示づくりを楽にするツール(自社で作っています)

ここまでの工程のうち、組成から絵表示を選び、版面に組む部分は毎回同じ判断の繰り返しになります。そこで当社(Airera)で「洗濯ネーム作るくん」というツールを作り、公開しています。自社のサービスなので、その前提でご覧ください。

ツールは 洗濯ネーム作るくん から使えます。手書きやExcelで組んでいて、記号の選び方や版面づくりに時間がかかっているようであれば、一度試してみてください。

まとめ

Tシャツの洗濯表示は、組成・取扱い表示・表示者名と連絡先の3つが軸になります。記号には決まった並び順があり、記号で表せない注意事項は付記用語やアテンション文で補います。プリントの有無や衿リブの素材など、Tシャツ特有の確認事項もあるため、生地とボディの仕様が固まった段階で、工場と一緒に表示内容を詰めておくと後戻りが少なくなります。工場選びの段階から相談したい場合は、オリジナルTシャツを製作できる工場の探し方もあわせてご覧ください。

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